前回の記事では、脱サラリーマンが起業する上で大切なこととして、「資金調達の方法を理解する」ことを解説しました。今回は、その5つ目として、「リスクを想定する」ことを解説します。
リスクとは
事業活動にはさまざまなリスクが伴います。
- 財産の損害
- 休業による収入の減少
- 賠償責任の発生
- 労災事故の発生 など
これらのリスクを想定せずに起業すると、大きな損失を被る可能性があります。
財産の損害
火災や水害、盗難などの自然災害や、事故などの人為的なミスによって、事業に必要な財産が損害を受ける可能性があります。
具体的な例として
- 店舗や工場の火災や水害
- 商品や設備の盗難
- 従業員の過失による事故 など
休業による収入の減少
自然災害や、事業主の病気やケガなどの理由で、事業を休業せざるを得なくなる可能性があります。休業期間中は、収入が減少し、資金繰りが悪化する可能性があります。
具体的な例として
- 自然災害による休業
- 事業主の病気やケガによる休業
- 労働争議による休業 など
賠償責任の発生
事業の過程で、顧客や従業員に損害を与えた場合、賠償責任を負う可能性があります。賠償額は高額になる場合もあり、事業に大きな打撃を与える可能性があります。
具体的な例として
- 商品の欠陥による損害
- サービスに起因する損害
- 顧客や従業員への人身事故 など
労災事故の発生
従業員が労災事故に遭った場合、事業主は労災保険から補償を受けることができますが、労災保険の給付額には上限があり、事業主が負担する費用が発生する可能性があります。
具体的な例として
- 従業員の労働災害
- 従業員の交通事故(通勤災害) など
リスクを軽減するためにできること
リスクを軽減するためには、以下の対策を講じることが大切です。
- 保険に加入する
火災保険や労災保険などの保険に加入することで、リスクによる損害を一定程度軽減することができます。
- 対策を講じる
自然災害や事故などのリスクを軽減するために、対策を講じることも大切です。例えば、火災保険に加入するだけでなく、防火設備を設置するなどの対策を講じることで、火災による損害を軽減することができます。
- 事業計画にリスクを盛り込む
事業計画には、リスクを想定した収支計画や資金繰り計画を盛り込むことで、リスクによる影響を見極めることができます。
まとめ
起業にはさまざまなリスクが伴います。これらのリスクを想定せずに起業すると、大きな損失を被る可能性があります。リスクを軽減するためには、保険に加入する、対策を講じる、事業計画にリスクを盛り込むなどの対策を講じることが大切です。
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