前回の記事では、脱サラリーマンが起業する上で大切なこととして、「周囲のサポートを受ける」ことを解説しました。今回は、その7つ目として、「労務管理の知識を身につける」ことを解説します。
労務管理の重要性
労務管理とは、従業員の雇用、労働条件、勤務時間、賃金、福利厚生などに関する事項を総合的に管理するものです。
起業する際には、従業員を雇用するかどうかを検討する必要があります。従業員を雇用する場合は、労働基準法などの労働法に従って、労務管理を行う必要があります。
労務管理を適切に行うことで、以下のメリットがあります。
- 従業員のモチベーションを高め、生産性を向上させることができる
- 労働トラブルを未然に防ぐことができる
- 労務リスクを軽減することができる
労働基準法とは
労働基準法は、労働者の労働条件の最低基準を定めた法律です。労働者保護の観点から、労働時間、賃金、休日、安全衛生などに関する規定を定めています。
労働基準法の適用対象となるのは、以下のとおりです。
- 事業主と労働契約を締結している者
- 事業主の指揮命令を受けて労務に従事する者
事業主と労働契約を締結している者とは、雇用契約を締結している者です。事業主の指揮命令を受けて労務に従事する者とは、労働契約に基づく労働以外の労働であっても、事業主の指揮命令を受けて労務に従事する者です。
労働基準法の具体的な規定としては、以下のようなものが挙げられます。
- 労働時間に関する規定(1日8時間、週40時間を超えて労働させることができないことなど)
- 賃金に関する規定(最低賃金の定め、賃金の支払い方法、賃金の差別的取扱いの禁止など)
- 休日に関する規定(年次有給休暇、休日労働の制限など)
- 安全衛生に関する規定(労働者の安全と健康を確保するための措置など)
労働基準法は、労働者の権利と労働者の保護を目的とした法律です。起業する際には、労働基準法の規定を遵守し、労働者の権利を尊重することが大切です。
労務管理の知識を身につける方法
労務管理の知識を身につける方法は、以下のとおりです。
労務管理の講座やセミナーを受講する場合は、実務的な知識を身につけることができます。また、他の起業家や経営者と交流する機会にもなります。
社会保険労務士などの専門家に相談する場合は、個々の事業内容や状況に合わせて、適切なアドバイスを受けることができます。
まとめ
起業する際には、労務管理の知識を身につけることが大切です。労務管理を適切に行うことで、従業員のモチベーションを高め、生産性を向上させ、労働トラブルを未然に防ぐことができます。
お読みいただき、ありがとうございます😁