前回の記事では、脱サラリーマンが起業する上で大切なこととして、「マーケティングの知識を身につける」ことを解説しました。今回は、その3つ目として、「財務・会計の知識を身につける」ことを解説します。
会計とは
会計とは、経済活動に関する取引を記録し、その結果をまとめた情報を提供することです。会計の知識を身につけることで、以下のことができるようになります。
- 事業の収益性や費用性、資産状況を把握する
- 経営の意思決定を行う
- 税務申告を行う
会計の知識が必要な理由
会計の知識が必要な理由は、以下の2つです。
事業を健全に運営するために
事業を健全に運営するためには、収益性や費用性、資産状況を把握する必要があります。会計の知識を身につけることで、これらの情報を把握し、事業の改善に役立てることができます。
税務申告を行うために
事業を行う際には、毎年確定申告を行う必要があります。会計の知識を身につけることで、確定申告を自分で行うことができます。
会計の知識を身につける方法
会計の知識を身につける方法は、大きく分けて以下の2つがあります。
書籍やセミナーで学ぶ
書籍やセミナーで学ぶ方法は、手軽に会計の基本を学ぶことができます。会計に関する書籍やセミナーは、数多く出版・開催されていますので、自分に合ったものを選びましょう。
実際に会計を行う
実際に会計を行うことで、会計の知識を実践的に学ぶことができます。例えば、自分の事業や副業で、会計ソフトを使って帳簿をつけてみましょう。
会計ソフトを使う
会計の知識を身につけるには、会計ソフトの利用がおすすめです。会計ソフトを使えば、簡単に帳簿をつけることができます。また、会計ソフトには、「財務諸表」を自動作成する機能が搭載されているものもあります。
代表的な会計ソフトは、「freee会計」、「弥生会計」、「マネーフォワード クラウド会計」などがあります。これらの会計ソフトは、いずれも無料で利用できるプランが用意されています。まずは、無料プランを利用して、使い勝手を試してみるとよいでしょう。
会計と財務の違い
会計とは、企業のお金の流れを記録し、財政状態や経営成績を把握する業務です。具体的には、以下の業務を行うことができます。
- 日々の取引を記録する
- 決算書を作成
- 決算書を分析
財務とは、企業が将来にわたって安定的に事業を継続するために、必要な資金を調達し、効率的に運用する業務です。具体的には、以下の業務を行うことができます。
- 資金調達の計画立案
- 資金調達の実行
- 資金の運用
- 財務分析
会計（経理）は、日々の取引を記録し、その情報を社内外のさまざまな利害関係者に説明することです。財務は、経理によって作成された財務諸表をもとにして、資金計画を立案し、資金を調達・運用することです。
2つは全く異なります。会社で経理課と財務課が分かれているのは、その業務内容が全く異なるためです。
財務諸表
財務諸表とは、一般的に決算書といわれる書類のうち、金融商品取引法で上場企業などに作成が義務付けられている書類です。 その中でも、貸借対照表、損益計算書、キャッシュフロー計算書の3つを特に「財務三表」といいます。
会計の知識を身につける上で、まず押さえておきたいのが「財務諸表」です。財務諸表とは、事業の収益性や費用性、資産状況をまとめた情報です。「財務諸表」の読み方がわかれば、企業の財政状態と経営成績を分析でき、自社に足りない点を学べます。
ひとつずつ見て行きましょう。
貸借対照表
貸借対照表（BS）は、1時点での資産と負債、純資産をまとめた表です。貸借対照表から、事業の資産状況を把握することができます。
損益計算書
損益計算書（PL）は、1年間の収益と費用をまとめた表です。損益計算書から、事業の収益性や費用性を把握することができます。
キャッシュフロー計算書
キャッシュフロー計算書（CF）は、1年間の現金の流れをまとめた表です。キャッシュフロー計算書から、事業の資金繰り状況を把握することができます。
税理士との付き合い
会計の知識が十分に身についていない場合は、税理士に依頼することも検討しましょう。税理士に依頼することで、確定申告を代行してもらったり、会計の相談に乗ってもらったりすることができます。
また、財務の専門家として、事業の経営に関するアドバイスも行ってくれます。事業の収支や資金繰りなどの状況を把握し、経営の改善に役立つアドバイスを受けることができます。
まとめ
起業する上で、会計の知識を身につけることは非常に重要です。会計の知識を身につけることで、事業を健全に運営し、税務申告を正しく行うことができます。
本記事では、会計の知識を身につける上でのポイントを解説しました。ぜひ参考にして、会計の知識を身につけてください。
お読みいただき、ありがとうございます😁
